NVDAが苦手という方に話を聞くと、
「あの声がなじめない」というお応えをいただくことが多いです。
確かに、デフォルトのままだと使いにくいと思われるかも知れません。
しかし、NVDAのいいところはカスタマイズが柔軟にできるところです。
追加のアドオンやアプリケーションをインストールすることで、
いろいろな声でNVDAを使えるようになります。
今日は、個人的におすすめの音声エンジンについていくつかご紹介したいと思います。
①KCトーカー
ナレッジクリエーション株式会社がNVDAのために開発したアドオンです。
価格はやや高めですが、レスポンス、聞き取りやすさ、いずれも満足度の高い音声エンジンです。
個人的に一番よく使っています。
販売ページはこちら。サンプル音源も聞けます。
ページは一見更新されていないように見えますが、NVDAのバージョンアップにしっかり対応してくれています。
②HISS(High-speed Synthesizer For NVDA)
若手の当事者エンジニア団体・Accessible Tools Laboratory が開発したアドオンです。
こちらもレスポンス、聞き取りやすさともに満足できる仕上がりとなっています。
特にレスポンスは中でも一番軽快なように感じます。
声はTakashiとKeikoの2種類から選択可能。
価格は個人使用の場合は\5500と、比較的リーズナブルなのも魅力です。
③ドキュメントトーカ 日本語音声合成エンジン for Windows
クリエートシステム開発株式会社が開発したWindows向けの音声エンジンです。
NVDAに直接対応しているわけではありませんが、SAPI5を通して利用することができます。
声はおなじみのtaroやhanakoなど数種類から選べます。
Vectorからダウンロード版が\5280円で購入できます。
④Windows OneCore
「やっぱりNVDAは無料で使いたい!」という方には
Microsoftが無償で提供しているWindows OneCoreを選ぶのがおすすめです。
その中で個人的に聞き取りやすいと感じるのは、「Microsoft Ayumi」の声です。
設定方法
最後に、NVDAで音声エンジンを切り替える方法について説明します。
方法はいくつかあるのですが、ここではショートカットキーを使います。
登録されている音声エンジンの一覧を出すには、
「CTRL+NVDA+S」
を押します。
一覧が表示されますので、そこから希望の音声エンジンを選びエンターです。
さらに、音声エンジンの中に複数の声が含まれている場合は、
「CTRL+NVDA+左右矢印キー」
(ラップトップモードの場合は「CTRL+SHIFT+NVDA+左右矢印キー」)
で、「音声」と読み上げるところまで来たら、上下矢印キーで変更ができます。
万一、誤って英語の音声エンジンを選び操作不能になった場合は、
「CTRL+NVDA+R」
を押してください。設定が直前にセーブしたときの状態に戻ります。
NVDAには状況やアプリケーションごとに自動で音声エンジンを切り替える機能もありますが、
詳細についてはまた機会があればお話しいたします。
この記事が、少しでもNVDAの利用促進に繋がればと願っています。
NVDAの個別レッスンも承っておりますので、お気軽にお問合せください。
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